食中毒

多くの食中毒は下痢や嘔吐を伴うことから、腸管感染症のうち二類感染症の細菌性赤痢、コレラ、腸チフス、 パラチフスについては、食中毒としての行政対応が求められることになり、医師は食品衛生法に基づいて直ちに最寄の保健所への 届出が義務付けられました。食品の中で増殖するもの、経口感染するもの、接触感染するもの、そして飛沫感染するものがあります。

O-157】

腸管出血性大腸菌のことです。加熱調理が不十分な食材から感染し、感染後2~3日後に下痢や激しい腹痛、 血便を引き起こします。感染者の糞便によって二次感染が起こります。

ノロウィルス】

この菌の潜伏期間は、1~2日(38時間前後)。

主症状は、吐気、嘔吐、下痢、腹痛で激しい水様便が続くことがあります。 主に、汚染された食品 (貝類、特にカキ、シジミ、ハマグリ、大アサリなどの二枚貝を生、あるいは十分に加熱調理せずに食べた場合に感染します。

また、患者の糞便や吐物から二次感染もよく起こります。

多くは、治療せずに1~2日で回復しますが、体力の低下が見られる成人でまれに重症化することがあります。